室内飼いでワンちゃんネコちゃんにストレスのサインを見逃してないですか?

犬猫の問題行動(噛む、無駄吠え、不適切な場所での排泄、家具の破損など)の原因として室内飼いでのストレスがあるようです。

「室内飼いのストレス…犬猫の問題行動に「心の病」」

今や室内での飼育は8割にもなっているようです。

ペットフード協会(東京)の調査によると、犬の飼育場所は「室内のみ」「散歩、外出時以外は室内」を合わせると8割近くを占める。中でも、「室内のみ」は年々増加しており、2015年は4年前に比べ9.2ポイント増えて4割を超えた。

室内飼育の割合が増えるにつれて動物病院に問題行動で相談される件数が増えているという話しもあります。

東京大学付属動物医療センターでは最近、問題行動を抱えた犬猫の来院が増えている。同大学准教授の武内ゆかりさん(動物行動学)は「問題行動が理由で、1週間に2匹は新たな犬や猫がやってくる。対応を始めた15年程前は2週間に1匹でしたから、随分増えました」と話す。

でもその原因が犬猫のストレスだとはなかなか気づけないかもしれません。

武内さんは「愛犬や愛猫の普段の様子を意識的にチェックして」と話す。例えばトイレに行く回数、排せつの量などを覚えておく。変調があった時にすぐに気付ける。「あくびや舌なめずりが増えるのもストレスのサインなので、気になったら病院に相談してください。早期発見、早期治療が大切です」と助言する。

常に様子を観察しておくことが必要です。

ではそのストレス解消にはどうしたらよいのでしょうか。
ペットと遊ぶということではないでしょうか。
犬ならドッグランに連れて行ってやるというのももちろんよいはずです。
ストレスと聞くと人間の専売特許のような錯覚もありますが、犬やネコも感じているのです。
ただ住まわせて置くということだけではなく、ペットとのふれあいというのは人間関係と同じように大切なことですね。

ペットとの生活で人間への健康効果も期待できます

ペットを飼い始める理由は様々でしょうが、ペットは家族の一員となり生活を共にすることで人間によい影響をもたらしてくれることを実感するはずです。
特に健康への効果について獣医さんのコラムが教えてくれます。

「獣医おすすめ!健康効果が高い犬猫ベスト3 ペットと健康寿命の密接な関係」

■身体面
・動物を世話する活動から日常の運動量が増える
・情緒が安定することで免疫系が高まる
・血圧が安定する
・動物に話しかけることで発語の機会が増える

■精神面
・ストレスが緩和
・情緒が安定する
・孤独感が減る
・飼育する責任感から、精神的にメリハリがつく

その理由として上げられている「手触り」「体温」というのにはなるほどなあと納得させられました。
脇に座るうちのワンコをなでてると、とても幸せな気分になり癒されます。
その感覚が健康に結びつくわけですね。

動物にも情緒があり、人間の言葉を理解するために高度なコミュニケーションが成り立ちます。 動物のかわいらしい外見や仕草、ぬくもりからだけでなく、こういったコミュニケーションからも動物から癒しを受けているのです。

またその癒しは精神的なものだけでなく身体的にもメリットがあります。また、そういったふれあいを動物の方も喜ぶものです。 動物を飼い、その健康に注意してあげることで、自分自身の健康や生活習慣を見直すよいきっかけになります。

最近のペットは長寿傾向にあると言われていますが、人間もペットもお互いに心身健康でよい関係を続けられるとよいですね。

高齢者の方には注意事項も解説されているので、これも勉強になります。

最後に健康効果が高いおすすめの犬と猫の種類ベスト3が紹介されてます。
これから飼ってみたいと考えている方は参考にしてみて下さい。
犬は、
1位 トイプードル
2位 ミニチュアダックスフント
3位 ゴールデンレトリバー

猫は、
1位 日本猫(和系雑種)
2位 アメリカンショートヘア
3位 マンチカン

老犬や老猫とできるだけ長く暮らすために気をつけておくこと

老犬・老猫の病気と予防法「想像以上に多い関節の病気。高齢でもできるだけ散歩を」

まずは認知症について。
食事が関係していると考えられており、青魚で人間でも必要と言われているDHAがいいようです。

その結果、不飽和脂肪酸のDHAやEPAが不足し、認知症になるのではないかと考えられています。実際に認知症の犬とそうでない犬の血液を比べてみると、DHAとEPAの濃度が違うことがわかっています。

がんも人間だけのものではありません。
動物の治療も進んでいるようですが、費用もかかります。

人間と同様に、犬や猫も皮膚、内臓、血液、骨など、身体のあらゆる部分にがんができます。治療は抗がん剤などの薬物療法、手術や放射線治療などが主になります。

その他に気をつけたいのは、目の病気、歯の病気、ホルモンの病気、関節の病気や心臓の病気など多種多様。

そして老化のサインは、

白髪が目立つようになる、呼ばれても反応しない、物にぶつかる、口が臭い、抜け毛が増える、お尻が小さくなってくる、体形が変わってくる、息が切れる、イボができる、触れられるのを嫌がる、おもらしをする、目が白くにごる、フケがでる、あまり遊ばなくなる、後ろ足だけ歩幅が狭くなる、立ったり座ったりに時間がかかる。

などだそうです。
人間なら不調や痛みを言葉で訴えられますが、犬や猫は注意深く観察して日頃気にかけている必要がありますね。
愛犬や愛猫のために、できるだけ一緒に長く暮らせるように覚えておきましょう。

ペットフードの安全性

「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(ペットフード安全法)」という法律があることをご存知ですか?
私も知りませんでしたが、ペットフードの安全確保のため2009年に施行されたものだそうです。
ペットフード安全法の目的と概要は次の通り。

目的:
愛がん動物用飼料(ペットフード)の製造等に関する規制を行うことにより、愛がん動物用飼料の安全性の確保を図り、もって愛がん動物(ペット)の健康を保護し、動物の愛護に寄与することを目的とする。

法律の概要:
・愛がん動物用飼料の製造の方法等についての基準及び成分についての規格を設定し、その基準又は規格に合わないものの製造等の禁止
・有害な物質を含む愛がん動物用飼料の製造等の禁止
・有害な物質を含む愛がん動物用飼料等の廃棄等の命令
・製造業者等の届出及び帳簿の備付け

成分に関する規格があり、さらに製造方法やペットフードへの記載に関する基準もあります。

製造の方法の基準:
(1)有害な物質を含み、若しくは病原微生物により汚染され、又はこれらの疑いがある原材料を用いてはならない。
(2)販売用ペットフードを加熱し、又は乾燥するにあっては、微生物を除去するのに十分な効力を有する方法で行うこと。
(3)プロピレングリコールは、猫用の販売用ペットフードには用いてはならない。

表示の基準:
販売用ペットフードには、次に掲げる事項を表示しなければならない。
(1)販売用ペットフードの名称(犬用又は猫用)
(2)原材料名(原則的に添加物を含む全ての原材料を表示)
(3)賞味期限
(4)事業者の氏名又は名称及び住所
(5)原産国名(最終加工工程を完了した国)

販売されているものなら安全だろうと思い込んで購入し与えていましたが、この法律の内容を知ることでより興味を持って、かつ表示の基準を満たしているのかを確認して選ぶようにしたいと思います。
詳しくは環境庁のホームページ(https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/petfood/)をごらん下さい。