ペットと台風に備える

今年も大きな台風が来はじめています。
人間への被害はもちろんですが、ペットも台風から影響を受けるので気遣いを。

強風のなかで屋外で飼われていると飛ばされてしまう事もあるでしょう。
家の中に入れてあげて下さい。

そして、犬や猫も大雨や強風の音等で怖がるはずです。
でも、飼い主が不案内態度をとることはペットにも伝わります。まずは飼い主が落ちつく事が必要ですね。

「【獣医師からの健康注意点】台風をこわがる犬・猫 まずは飼い主さんが落ち着こう!」

決して慌てないで、大声で指示したり、叱ったりしないでください。特にお子さんが叫んだり騒いだりすると、ペットは興奮し動揺します。

環境省もペットの災害対策として上記のような案内を示していますが、特に下記は事前準備として大切ではないでしょうか。

「環境省_ペットの災害対策」

・住宅の災害対策や、フード、トイレシートなどのペットの避難セットの準備を
・ペットの受入れ対応を含め、事前に避難場所の確認を

とはいえ、なかなかペットを受け入れてくれる避難所は少ないようです。
公益社団法人動物福祉協会と日本獣医生命科学大学との共同調査「台風19号に伴うペット同行避難に関する調査」

災害時のペットに関するガイドラインのある自治体は9~43%と半数以下であり、その中でもペット同行避難に関する記載があった自治体も30~100%とばらつきが見られた。指定避難所でペット同行避難許可は37~93%で、ペットと同行避難できる避難所を設置した自治体は22~86%であった。

自治体にも検討とホームページへの記載などで住民への案内は日頃から行って欲しいですね。
万ペットサービスのある佐久市について調べてみました。
「ペットとともに災害の備えをしましょう!」
準備等については詳しく案内されてますが、「ペットの一時預かり先を確保しましたか?」とありますし、避難所に関しては触れられていません。自分で準備しましょうということのようですね。

「家にペットがいます」カード

ペットを飼っている人が外出中に倒れてしまった時、愛犬や愛猫などペットのことが心配です。
そんなときのために、作って財布に入れておきましょうというアイデアが「家にペットがいます」カードです。

「「家にペットがいます」ペットの放置死を防ぐカードが話題に」

イラストレーターのハセガワ・アヤさんが画像を作り、使って下さいとTwitterで発信したのが話題になっているそうです。
そのツイートが下記。

ほかにも印刷して使えるものを無償で提供されているものがあります。

「きなこ舎」(https://www.kinakosha.com/download)
「ペットライフ編集部」(https://www.min-petlife.com/67358)

次のような項目があるといいようです。

①写真
②ペットの名前・生年月日
③緊急連絡先
④かかりつけ病院
⑤鑑札番号またはマイクロチップNo.
⑥ペット保険の有無
⑦ごはん
⑧トイレ
⑨ケージ、フード等の場所
⑩特にお願いしたいこと

ちょっとしたことなので、万が一のときのためにやってみてはいかがでしょうか。

長野市がペットと暮らせる仮設住宅を検討中

「長野市が応急仮設住宅着工 来月中に100戸計画」(信濃毎日新聞)
「台風19号により住宅が被災した市民対象の応急仮設住宅について」(長野市)

信濃毎日新聞や長野市のホームページによると、今回の台風19号で被害にあわれた方のために仮設住宅を11月中に100戸建設し、その一部ではペットと一緒に暮らせる事ができるようにするとの事です。
東日本大震災やそれ以降の震災や今回のような災害によって毎回問題になるのは家を失った方がペットとの生活をどうするのかということです。
ペットも家族の一員。つらい時だからこそ一緒にペットと住みたいはずなのに、なかなか世の中の対応が進んでいないのが実情です。
そんななか、一部とはいえペット可の仮設住宅が検討されているというのは喜ばしい事ではないでしょうか。
長野市で対象となるような方は長野市のホームページで詳しい発表をお待ち下さい。

なお、先日書きましたように、長野県は災害時被災ペット相談支援センターを設置しています。
「長野県「台風19号による広域災害に対する動物救護活動」」

あわせて参考にしていただければと思います。

長野県「台風19号による広域災害に対する動物救護活動」

長野県を襲った台風19号によって、未だに被災された方、停電の方、非難されている方などいらっしゃることとお見舞い申し上げます。

長野県は、災害時被災ペット相談支援センターを設置しています。

長野県「台風19号による広域災害に対する動物救護活動」

台風19号による被害が大きく、避難生活が長期化する見込みがあることから、被災地域における愛護動物の救護活動等を行うため、令和元年10月14日に「災害時における動物愛護の救護活動に関する協定書」に基づき、下記のとおり長野県災害時被災被災ペット相談支援センター(長野県災害時被災動物救護本部)を設置し、動物救護活動等の支援を行うこととします。

被災した動物に関する相談、救護、一時預かり、飼い主不明動物の保護などお困りの方は相談してみて下さい。
詳しくは上記長野県のホームページでご確認下さい。

愛犬愛猫が迷子になってしまったら

リードが外れて愛犬が走って見当たらなくなってしまったり、外に出している愛猫が戻ってこないという事は、飼い主の不注意というわけでもなく起こってしまいます。

そんなときはどうしましょう。

まずは役所などの情報を調べてみる。
長野県の「動物の飼い主探しインフォメーション」を見てみましょう。
保護された迷い犬、迷い猫は長野県内各所の保健所経由でその情報が掲載されます。
長野市は「犬・猫等保護情報(保健所収容)」に掲載されるようです。
また一部は警察でも対応しているようで、写真はないものの長野県警察本部の「落とし物情報(動物)」に掲載されます。

犬も猫も遠くまではいかないでしょうから、チラシを作り人の目にとまるようなお店などに置いてもらうというのはもちろん必要でしょうが、インターネットの普及した現代なので、SNSを活用するというのもあります。
FacebookやTwitterで写真や特徴、あるいはいなくなったときの場所と様子などを投稿すれば、協力してくれる方が“拡散”してくれるはずです。
良く目にする行動です。
これで注意しなければならないのは、連絡の受け取り方。
電話番号を掲載すれば関係ない電話がかかってくることもあるでしょう。
この件の連絡を受け取るためだけのメールアドレスを取って、そのメールアドレスへの連絡とするのがいいかもしれません。

マイクロチップの埋め込みが普及して行きそうです。
マイクロチップから飼い主の情報までたどり着くことができますから役立つかもしれません。

家族の一員である愛猫愛犬がいなくなってしまうのはとても心配で辛いことです。
それにそんなときはパニックにもなるかもしれません。
参考まで。