長野県内でペットフード作って販売しているお店

大量生産されたペットフードではないペットフードを製造販売している会社やお店が長野県内にもあります。
いくつか調べてみました。

「アッサンブラージュ」(http://assemblage-sweets.com/)

「愛犬と飼い主さんが一緒に食べていただけるおやつです」ということで、ペット専用というわけではなく飼い主も食べる事ができるスイーツのようですよ。

「ナチュラルフード白馬」(http://www.hakuba0261.com/natural_petfood.html)

アレルギーに配慮したの食材の開発・生産・製造を行います。また、白馬発『安心して食べられる信州産農作物』の提供もめざします。

こちらは鹿肉を使ったジャーキーやクッキーですね。

「Komoro Premium Venison Pet Food」(https://www.komoron.com/komoro-premium-for-dogs/)

以前にも紹介してますが、小諸市と麻布大学が共同で進めているペットフードで、駆除された鹿を小諸市の工場で生産しているもの。
自治体自らという事で信頼性も高いのではないでしょうか。

「信州わんにゃん食工房」(http://www.shinshu-wannyan.jp/)

原材料は国産のみ使用。 “もったいない”の気持ちを忘れず、”人が食べられる基準”で安心・安全・美味しい商品をお届けしています。

鹿肉はもちろん、材料はマグロや野菜など種類が豊富です。
ギフトボックスもあるので贈り物にもいいですね。

いずれももちろん安心安全と健康によいものをという姿勢がみられます。
おやつなどもあるので、いつもとは違うペットフードを食べさせてみるのはいかがでしょうか。

小諸市のふるさと納税でペットフード

小諸市の鹿肉ペットフード「KOMORO PREMIUM」については以前ご紹介(「小諸市の施設で駆除した鹿をペットフードに活用」)してますが、小諸市ふるさと納税の返礼品になっています。

そのふるさと納税は下記から可能。
「小諸産シカ肉ウエットフード(犬・猫用)」

寄付金額1万円以上が対象で「小諸産シカ肉ウエットフード100g(犬・猫用)×10袋」

オンラインショップで販売しているのを見てみると4千円分ということなので、小諸市への1万円ふるさと納税でその40%が返礼品ということになります。
正直いって安くはないペットフードですが、小諸市を応援しよう、駆除された鹿の有効利用と、ペットフードの安全性を評価点とすれば考えることもできるかと思います。

下記はKOMORO PREMIUM、安全へのこだわり。

こだわり1:安心・安全な原材料を使用
・捕獲した鹿は、捕獲日・捕獲者・解体日をすべて記録しています。
・鹿肉は金属探知機・放射能量検査を行うことで安全性を担保しています。
・全商品とも「着色料」「酸化防止剤」「防腐剤」「防カビ剤」は、一切利用していません。
・ドライフードに利用している野菜のほとんどは、小諸市で作られた規格外野菜(曲がったり、小さくて商品にならない野菜)を利用しています。
・アレルゲンとなりにくい菜種油(小諸菜種振興組合 製造)を利用しています。
・獣医師の指導のもと、アレルギーの要因となりやすい原材料を極力カットしています。

小諸市のペットに関係する返礼品はこれだけではありません。

「信州産手作りごはん・おやつギフトセット【ペットフード】」

こちらは「信州わんにゃん食工房」というところの手作りのペットフードですね。

ドライリンゴ、ドライレタス、ドライキャベツで始めた商品は、その後小諸市とのコラボで浅間山麗で害獣駆除された鹿肉ジャーキーや、沖縄で獲れたまぐろを使ったジャーキーも商 品に加えることができました。

いずれのペットフードも安心安全という方針です。
長野県という自然豊かな地域だからこそペットにもやさしいのではないでしょうか。

ペットフードに関する基本的に知識

ペットフードのパッケージで成分表を確認してますか?
一応確かめるようにはしてるのですが、詳しいわけではないのでなんとなくで安全そうだなあと判断して買い求めています。
人間が食べるものと同じように犬や猫などのペットフードにも基準はあります。
なんか添加物が成分表に記載されているけどだいじょうぶかなあと心配しますが、添加物にも理由はあるそうです。
ペットフードメーカーが会員となっている一般社団法人ペットフード協会(http://www.petfood.or.jp/)が基準を作ってくれたりしています。

ペットフード協会のビジョン

ペットと共に暮らす人々から信頼されるペットフードを提供していくためにペットフードの安全性・品質向上の推進と啓発事業を行うことにより、ペットと人の生活の質を高め、“ペットとの幸せな暮らし”を実現する。

「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律(通称ペットフード安全法)」という法律が、平成21年(2009年)の6月1日に施行されたそうですが、ペットフードを製造する事業者はこの法令の遵守が求められています。
ペットフード協会のホームページには、ペットフードに関して知っておいた方がいい情報が整理されて掲載されています。

  • ペットフードの定義
  • ペットフードの種類
  • ペットフードの原材料
  • ペットフードと添加物
  • ペットフードの製造方法
  • ペットフードの給与方法

なんとなく知っていたこともありますが、読んでみるともしかしたら認識が違っていたということもあるかもしれません。
かなりの情報で読むのに時間もかかりますが、知ることが大切かと思います。
知ることが愛犬や愛猫への責任と愛情にもつながることでしょう。

軽井沢町で野性の鹿からつくられたペットフードが販売されてます

昨年11月にニュースを元に「小諸市の施設で駆除した鹿をペットフードに活用」という記事を書かせていただきました。
その後、「小諸市地域おこし協力隊(野生鳥獣商品化事業)」(http://www.city.komoro.lg.jp/attention/2017042100108/)という職員募集も行われており、本格的に事業として稼働してきているようです。

この募集案内にも下記のように現状が説明されています。
「平成28年度は小諸市野生鳥獣商品化施設にて、小諸市で捕獲されたニホンジカ268頭が解体され、主にペットフードの原料として精肉が出荷されました。解体は週一回行われ、平日は屠畜場で働く作業員が1週間分のニホンジカを解体します。解体されたニホンジカの肉は、翌日シルバー人材センターから派遣された職員が精肉・加工していきます。

平成29年度から、小諸市だけではなく近隣市町村で駆除されたニホンジカも小諸市野生商品化施設に運び込まれる予定となっています。これまでは、解体した肉をペットフードの原料として販売するにとどまってきましたが、今後は小諸市独自のペットフードの開発やシカ皮を使った商品の開発などにも取り組んでいく予定です。」

まだこの小諸市の事業とは直接連携はされてないようですが、小諸とも関係の深い一般財団法人 森から海へ(http://morikaraumie.jp/)が、駆除された野性の鹿でペットフード「鹿のめぐみ」を販売されています。

国内産の鹿肉を原料としたペットフードのブランドです。
いま全国各地の森では、鹿が増え続けることにより生態系が崩壊するという深刻な問題があります。
ハンターも減少し捕獲量は全体の10%にも満たないのが現状です。
また、捕獲された鹿の肉、鹿肉として活用されているのは、わずか10%。その他はそのまま処分か焼却処分されています。
「森を正常な状態に戻したい。」
「鹿のいのちを無駄にしたくない」という想いを抱き、
鹿肉のペットフード「鹿のめぐみ」を立ち上げました。

この「鹿のめぐみ」が軽井沢町の発地市庭(http://karuizawa.hotchi-ichiba.com/)で購入できるようになったそうです。
ペットフード 鹿のめぐみ
機会がありサンプルをうちのワンコに食べてもらいました。
まあ無頓着な子ではありますが、いつもは「よし」といわないと食べないのに私の合図も待たずに食べはじめてしまったので、美味しそうだったんでしょうね。
市販されているペットフードには色々なものが入っていて心配な点もあります。
ちょっと高くはなってしまいますが、ペットフードにも安全性をもとめる時代になってきており、それとマッチしているのではないでしょうか。

小諸市の施設で駆除した鹿をペットフードに活用

長野県はニホンジカの食害が深刻です。
小諸市では、2014年度に136頭、2015年度に220頭のシカが駆除されていますが、ジビエ料理のメッカ長野県でもほとんどは山中に埋葬されていたそうです。
そこで小諸市では「市野生鳥獣食品化施設」を新設し、解体加工、安全性を確認した上で真空パックしペットフードメーカーに販売しているとのこと。

「害獣として駆除した鹿肉でペットフード、一部はジビエに」

鹿の肉は人間の食肉としても健康的だとして評価されています。
その鹿肉がペットフードとして活用してもらえば、自然環境にもペットの健康にもよいということになるでしょう。
ニホンジカによる森林環境への悪影響は抑えていかなければなりませんので、ニホンジカにはかわいそうなことかもしれませんが、長野県としては小諸市以外にもこういう取り組みは広がっていくことが必要なのではないかと思います。