変わった病気を2回もした金ちゃん

ノラである日、台所のドアのところに座ってたのが出会いでした。
鼻水と涙で顔はグショグショでくしゃみを連発。
第一印象は「コメディアンの伝助そっくり!!」でした。
それから我が家の一員になり、2年目にびっこをひいて帰ってきました。
手足の豆の部分の皮が異常に薄く痛くて歩けない状態でした。
お医者さんが苦手で、それから私たちを避けるようになり、「夜中にご飯を食べに帰ってくるらしい。」
たまに近くの公園で見かけると、相変わらず歩きにくそうにそっと歩いていました。
最近やっと足の豆の皮が厚くなってちゃんと歩けるようになったと思ったら、今度は顔のヒゲの生えぎわ(ほっぺ)が石のように固くなってかなり痛むらしく、ご飯が食べられず衰弱していきました。
定期的に点滴をしながら、ほっぺの肉が丸く落ちて口の中が見えるようになり、ホチキスのような道具でとめてもらっていました。
そんな風になってからやたら甘えん坊になり、主人が様子を見に部屋に行くと、膝に乗っかってうっとりした顔で、主人に甘えるようになり、主人も可愛くて仕方がない感じでした。
もっと早くから仲良くできていたらと悔やみましたが、その分を取り返すかのようにたくさん甘えていきました。
そして私たち夫婦もその姿にどれだけ癒されたことか。
金ちゃんありがとう。またね。

かず君(長野県御代田町)

かわいいライアンへ

ライアン、あなたが施設からお家に来たのは去年の11月。
福岡から飛行機に乗って、ひとりで頑張って来たネ。
まだ5ヶ月だったあなたをたくさん抱っこしました。
ライアン、抱っこ大好きだったネ。
9月にビスコお兄ちゃん、11月7日にはショーンお兄ちゃん、そしてあなた…。
ショーンお兄ちゃんと同じ病気だったと分かってから、毎日、毎日点滴頑張ったネ。
痛いだろうに、怒ったり、暴れたりせず、いつも良い子にして、先生にも褒めてもらい、看護師さんたちにも可愛がってもらったネ。
本当に、短い、短すぎる生涯。もっと一緒にいたかったネ。もっと抱っこしたかった。
眠るように、お兄ちゃんたちのところへ逝ったライちゃん。
大きなシッポを、ゆっさゆっさしながら、お兄ちゃんたちと散歩してネ。
ありがとう、ライアン。うちに来てくれて幸せだった?
ママは、ライアンに会えて、本当に嬉しかった。幸せです。
ありがとう。パパ、ママより

Biscoママ(長野県御代田町)

がんばったネ、ショーン!

今年の4月、先天性腎機能不全、余命3ヶ月といわれて半年。
毎日、ママがする点滴を、パパに抱っこされながら嫌がらずに頑張ったネ。
最後の最後も、フラつく足で立ち上がったあなたの勇敢な姿はずっと忘れません。
ほんの1ヶ月半前に、お兄ちゃんのビッちゃんが虹組さんになって以来、あなたはお家のパトロールを引き継いで、人や車が通ると騒いでくれましたネ。
ご近所迷惑ながらも、ママは安心していられましたヨ。
3年と10ヶ月の短い生涯でした。幸せだったかな?
庭で走り回る姿は、とてもキレイでカッコよかったヨ。
今は、もっと広いお空で駆け回っているのでしょう。
キレイで、頑張り屋さんだったショーン。いつまでも大好きだよ。
お兄ちゃんと仲良く、楽しく遊んでね。
パパ、ママより。

Biscoママ(長野県御代田町)

ビッちゃん、ありがとう

ビッちゃんが赤ちゃんの時、ママは初めてのワンちゃんとの生活に悪戦苦闘でした。
サークルから出たくて、ずっと泣き続けて大変でした。
とっても敏感で、ビビリで、人に吠えて、犬に吠えて。
でも、とっても賢くて甘えん坊。
そんなビッちゃん大好きです。
今も、これからも、ずっと大好きです。
ずっと一緒です。
11年、ありがとう。
ママ、パパより

Biscoママ(長野県御代田町)

悪魔と天使

我が家は猫犬絶えたことがなく、夕方になると食事の支度で猫には魚を焼きます。
その匂いにつられたのか、ある日(13年前)1匹の母猫が4匹の子猫を連れて台所のドアの向こうに座っていました。
それから毎日ご飯を出してやることになりましたが、鉄太は一番小さくどんぶりで出したカリカリの真上にちょこんと乗っかって、カリ…カリ…とやっと食べている姿を主人が見てかわいそうだと涙を流しています。
よく見たら目も鼻もグショグショ。猫風邪(ヘルペス)を引いていました。
主人がそっと抱いても抵抗もせず、そのまま病院へ直行しました。
治療してもらって家に個室を作るため私が家に戻って作業をしている間、車の中で主人が抱いていることにしました。
思ったより時間がかかり、途中で何回か様子を見に行くと、主人の胸のところで気持ち良さそうに主人共々よく寝ていて安心しました。
野良の子なので椅子の下へでも隠れてしまったら捕まらなくなってしまうと心配しましたが、人懐こくて全然逃げませんでした。
4匹のうち2匹は見つかりませんでしたが、よく側溝で鉄太をかばうように温めていた姉(?)(ひとみと名付けました)も保護し、2匹我が家のメンバー入りしました。
鉄太はいたずらっ子で、元からいた猫を後ろから襲うのが得意でした。
姉弟仲がとても良くていつも一緒でした。
ある日役場から人が来て言うには、鉄太とひとみが家の前を通った散歩中の犬を襲ったと苦情が来ていると。
その時は信じられませんでしたが、後になって別の大型犬も襲ったことがあると分かりびっくりでした。
次から次とやってくる保護猫もいじめの対象で、私は「こら!!鉄!!」「止めなさい!!」と怒ってばかりの日々でした。
私は徹にいじめられる子をかばう役、主人が鉄を可愛がる役と、役割を分担していました。
最近失明した時はショックでした。
東京の病院まで行きましたが、もう治らないと言われました。
いじめることをやめた鉄太は、顔つきも優しくなりまるで天使のようでした。
悪魔から天使に。人間が大好きだった鉄太は、きっとたくさんいる他の猫にやきもちを焼いて、人間を独り占めしたくてついついいじめてしまったのでしょう。
本当は優しい子だったのですね。
主人に抱かれている時も、私の時も、これ以上の幸せはないという顔をしてうっとり満足そうでした。
終わり良ければ全て良しです。
個性の強い子でしたが、可愛い子で、自分が苦しいはずの最後に私たちを癒して優しい気持ちにしてくれました。
鉄ちゃん、たくさん思い出ありがとう。
残ったひとみを大切にするからネ。
淋しそうに私達の側を離れません。
みんないつかそっちに行くから待っててネ。
怒ってばかりでごめんね。

ペチャ(長野県御代田町)