一緒に生まれた兄弟の中で、一番大きくて、丈夫そうで、一番かわいかった空に、家の子になる?って聞いたら「うん」と答えたような気がした。
かわいかった小さい空をふところに入れてお祭りやいろんな所に行ったね。
おりこうさんでワンとも言わず、顔だけ出してキョロキョロしてた。
家族みんなの宝物だったよ。
かわいすぎてお手以外は何も教えなかったのに、私達の言うことちゃんと理解していた。
家の子になって1年目娘の子が生まれた。
空は赤ちゃんの横に座り、赤ちゃんが泣くと「ワン!!」「ワン!!」と静かに吠えて私達を呼んだ。
その子が中学1年生になった今もその子が大好き。
きっとお姉さんかお母さんのつもりだったかも。
最近はいっぱい抱っこしてもらっていたね。あたりまえって顔して。
何回も入院して、あっちこっち切られて大変な思いをいっぱいしたけど、ちゃんと家に帰って来た。
今度もきっと帰ってくると信じてた。
でも眠るように静かに私の腕の中で旅立った。
ご飯まだ?と足にカリカリして来たり、散歩って言ったねと玄関へコトコト行ったりもうないんだね、空寂しいよー!!
空との楽しかった思い出は、みんな忘れないよ。
空ちゃん大好き!!
お母さん(長野県伊那市)