ニャンコが口を開けずに鳴く“ゴロゴロ”にはいろんな意味がありました。
母猫と子猫のコミュニケーションから始まったとの説です。猫は生後1週間で、母猫のお乳を吸っているときにゴロゴロ鳴き始めます。それは、「ここにいるよ、ちゃんとお乳を飲んでいるよ」と自分の無事を母猫に伝えたいから。ゴロゴロ鳴くと体が振動するので、母猫は横たわってお乳を与えていても、子猫の存在を感じることができます。
この母猫と子猫の関係からか、子猫には安心感を与え、逆に子猫は甘えの表現にもなっているそうです。
ところが別の面もあります。
ですが猫がゴロゴロ鳴くのは、気分のいい時ばかりではありません。体の調子が悪い時や、ケガをして傷ついている時にも、猫はゴロゴロ喉を鳴らしているのがわかっています。それは、ゴロゴロ音の振動によって、自らを落ち着かせようとしているからだと考えられています。
この怪我をしたときなどのゴロゴロにはさらに驚くべき効果があることが分かってきたそうです。
「猫のゴロゴロはメンタルの癒し効果だけでなく、外科治療にも!」
猫のゴロゴロ音の周波数は25ヘルツの低周波です。20~50ヘルツの音は副交感神経を優位にする働きがあります。また、低周波にはハッピーホルモンと言われる「セロトニン」を分泌させる効果もあります。猫のゴロゴロ音には自律神経やホルモンバランスを整える驚きの効果があるのです。
ゴロゴロ音の低くて細かい振動を伴う周波数には人の血圧を下げたり、不安を和らげたり、ストレスをなだめたりする強い効果があるので、免疫力や自然治癒力を高める副作用のない薬とまで言われています。
さらにこの低周波音は、骨の形成を促進するものだそうで、びっくりですね。
以前ワンコによる癒し効果などについては触れてますが、ニャンコもあなどれません。
いずれにせよペットを飼うことで人間も恩恵を受けますから感謝と愛情を持って愛猫と接しましょう。