犬や猫の輸血について


考えてみれば人間と同じように手術をうけるわけなので、犬や猫も輸血を必要になることがあります。
ところがその輸血というのは簡単ではありません。
輸血用の血液確保が大変なのです。

法律の問題もあるようで、血液バンクのような仕組みはできないようです。
そこで病院によってはボランティアで血液を提供してくれる犬や猫の協力を得ているそうですが、体重が少ないので採血できる量は限られ、また一度採血したらダメージの回復のため一定期間をおくなど休ませなければなりません。年齢が高いと献血自体がリスクとなります。
こういったドナー献血では病気にかかってないかなどの安全性も確保される必要があります。
犬の血液の種類は人間よりも多いというのも難しくさせている理由でしょう。研究自体もなかなか進んでいないようです。
猫は3種類だそうです。

一方、人工血液の研究が行われています。
中央大と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究チームは、国際宇宙ステーション(ISS)日本実験棟「きぼう」で人工血液に必要なたんぱく質の生成実験を行ったそうです。
血液バンクの整備を行って欲しいですし、人工血液が実現することを望みます。