子供は兄弟姉妹よりもペットとの付き合いに充足感を得る傾向にあるそうです

英ケンブリッジ大学家族研究センターの研究チームは、ペットの栄養について研究するウォルサム研究所、経済学・社会科学の助成機関である経済・社会研究会議(ESRC)との研究結果によると、兄弟姉妹がいてペットを飼っている12才の子供は兄弟姉妹よりもペットに充足感を感じているということのようです。
また、ペットの中でも犬への充足感が高いという結果です。

「きょうだいよりもペットが大好き!子どもとペットとの強いつながりが明らかに」

兄弟といえどもやはり人間同士。ましてや子供なので、エゴのぶつかり合いで喧嘩になるのは当然で、それにひきかえペットは従順に従い、あるときは心を癒してくれる存在ですから、想像できる結果とも言えるでしょう。

男児と女児との違いもあるようで興味深いです。

「女児のほうが、男児に比べて、ペットとの絆が強いが、衝突も多いことが示された。女児のほうが、ペットとより親密に関わるためではないかとみられている。」

血縁関係にある兄弟姉妹よりもペットとの関係に満足しているということは、人間同士の関係に慣れて行かないのではと心配もしてしまいますが、そうでもないそうです。

「シンポジウム「子どもとペットとの大切な関係」-動物・自然が及ぼす子どもの「心の発達」への影響-」という2002年に開催されたシンポジウムもペットは子供の情操教育に役立つということが語られています。

「動物と子どものストレスについて話を移していきたいと思います。ストレスを受けている人間はだれかがそばにいてくれると感じることによって孤独感が減少します。グループの一員であるという安心感、自分は愛されている、評価されている、と感じることで心が和らぎ、ストレスが軽減されていくわけです。」(アメリカ・パデュー大学ゲイル・メルソン教授)

「子どもは世話を行うなかで、動物の様子から何が好きか理解したり、してあげられることは何かを学んだり…数多くの学びを得ることができます。対象を知ると愛情を感じ、愛情を感じると、その対象をもっと知りたくなります。」(並木美砂子氏、千葉市動物公園協会・フェリス女学院大学非常勤講師)

ペットは言葉をしゃべれないし人間の指示を完全に理解することができない存在だから、思いやることができるようになり、それは大人へと成長して行く過程で役に立つはずです。

「教室でトラブルが起きた場合、犬が介在するときの方が子どもたちは落ち着いていて、おおごとにはならない」(麻布大学獣医学部太田光明教授)

兄弟喧嘩が起こった時、ペットは戸惑い悲しくなり、それを子供は感じるから喧嘩をやめるということにもつながりますよね。

最初に取り上げた研究結果は、何か兄弟姉妹よりもペットを“選ぶ”かのように一瞬見えますが、実はペットとの関係は兄弟姉妹との関係にも結果的にはよい効果がもたらさせるということに違いは無いはずです。