ペットとの思い出。ありがとうを伝えたい。

優しい子


性格が本当に優しい子で、泣いていたりすると近くに様子を伺いに来てくれるそんな子でした。
18才という高齢になってもそれは変わらずにいてくれました。
今から2、3年前ぐらいに当時小学校に通っていた甥が家に友達を連れて来て、大人が誰も家にいない家の中に友達をあげたくて、その当時はコユキの他にうめ吉というオスのチワワがもう一匹いました。
その子は気性が荒く子供によく吠えていたため、おやつで犬を誘い吠えればまたあげるの繰り返しをしていたようでした。
コユキも食べ過ぎて、私たちが夕方家に帰るとお腹はパンパンで、吐きたいけど吐けず便も出ず苦しくてもがいていました。
そのため夜間帯になる前に開いていた動物病院へ。
すると先生から衝撃的な一言が、「胃の中に食べ物が入りすぎていて、今すぐに出さないと死んでしまいます。手術して出すことができますが、高齢なため手術に耐えられるかやってみないと分かりませんがどうしますか」と注射して家に帰るつもりが、そんな話をされ「とにかくお願いします」と泣きながらお願いしました。
コユキの生命力と運にかけるしかありませんでした。
祈ること2時間、手術は無事成功。
その後元気になり、またご飯もたくさん食べられるようになりました。
それから、共に過ごしていたうめ吉が心臓病で先に亡くなり、寂しくて泣いている姿をコユキは見ていたようでした。
今までうめ吉がやっていた出かける前や帰ってきた時の玄関のお見送りやお出迎えをコユキがしてくれるようになりました。
コユキの方が2年も先輩なのに、元気に走り回って遊んでいた姿をたくさん見せてくれました。
しかし、今年の2月ぐらいに便がゆるく下痢が続き、大好きなご飯を食べなくなり元気がなかったため動物病院へ、するとかなり脱水になっており補液をすることに。
1週間に2回連れて行き、少し元気になり、でもまた下痢になるとご飯が食べられない。
初め連れて行った時は、このままご飯が食べられなければ5日で死んでしまうと言われてましたが、あの2月から最後の日7月10日まで本当に頑張ってくれました。
最後の日2日前には、私の祖父が亡くなり、お葬式の準備で家を空け、1人で留守番させてしまうことになりましたが、ちゃんと夜まで私が帰って来るのを待っていてくれました。
亡くなる当日の深夜も寝息を立てて寝ているのを確認し、私もつい寝てしまい、「ハッ」と朝4時半に目覚めコユキを見ると息をしていませんでした。
きっと私が見ている前では悲しむのが分かっていたから、私が寝てから静かに最後を迎えたかもしれません。
本当に最後まで私を守ってくれる優しい子でした。
今まで本当にありがとう。
幸せをたくさんありがとう。
何より家の子になってくれてありがとう。
またいつか会える日まで、虹の橋で待っていてね。z

匿名希望(長野県佐久穂町)

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